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エスニック・アジアンフードに合うナチュラルワイン

  • 執筆者の写真: Karin Yoshimura
    Karin Yoshimura
  • 1月3日
  • 読了時間: 4分

「ワインって、エスニック料理やアジアンフードに合うの?」

そもそもワインと合わせることを思いつく方はまだ少ないかもしれないですが、神田の人気老舗中国東北料理店の「味坊」さんでも長くナチュラルワインをご提供されているように、実は、ナチュラルワインとアジアの料理はかなり相性が良いんです。



なぜナチュラルワインがアジアンフードに合うのか?


まず、なぜナチュラルワインがエスニック・アジアンフードと相性が良いのか。その理由はナチュラルワインが持つ、味わいの包容力 あります。


ナチュラルワインは、通常のワインと比べて、

  • 自然な酸味と複雑な旨味がある

  • 酸化防止剤(亜硫酸)の使用が少ないため、柔らかい味わい

  • ブドウ本来の個性や天然の酵母の影響が強く、多様な風味を持つ


これが、複雑なスパイス使いや発酵調味料の旨味、濃厚なソースといった「攻めの味」を受け止めて、新しい魅力を引き出してくれるんです。



中華料理 × ナチュラルワイン

年末の12/26に、ミシュランを獲得された「中華菜 灯菜」さんで体験した、中華とナチュラルワインのマリアージュは、2025年の頑張りを認めてくれたような味わい深い、口福のひとときになりました。


和牛の蒸し物 × 白ワイン「FROHNBERG / Einhart (アインハート)」

濃いめの甘醤油のような味付けの和牛に、オレンジとみまごうコクある白ワインと複雑味が完璧にマッチ。オレンジワインのようなタンニンによる渋みはないですが、軽めの紹興酒のような深みすら感じられ、中華の濃厚な味わいに負けません。



4品の先付け × 北海道産白ワイン

くらげの葱油和え、よだれ鶏、鮟肝の香料煮(肝のムース)、菜の花とシラスの和え物が入った先付けセットには、ドメーヌ トワさんの L’assemblage Blanc 2023 をご提案。酸は程よく緩やかに中華の油と溶け合って、果実感もすっきりとおいしい取り合わせ。若い感じもあったけど、これだけの特徴のある油の旨みにバッチリあっていました。



灯菜さんの中華×ナチュラルワインの組み合わせが素晴らしいのは、ご主人が造る美しいお料理の個性を、お飲み物をご担当されている奥様がそれぞれ的確に理解されて、最高のペアリングとなるようにセレクションされていることにつきるなーと感服しました。(偉そう😅)



中華菜 灯菜

東京都目黒区上目黒2丁目16−12 フレンドビル中目黒 3F




スパイスおせち × ナチュラルワイン


今年は忙しすぎて年越しの仕込みを放棄。新井薬師のマロロガバワンさんのスパイスおせちを早々にリクエストして、大晦日に自宅にやってきた南インド(+スリランカ)風おせちは、想像の斜め上をいく破壊力満点の楽しいお料理に埋め尽くされていました!



スパイスおせち

南インド・スリランカのスパイスレシピを、日本の古典的なおせちの食材で表現した料理となっていて、見た目は限りなく日本のおせちに寄せているけど、食べると「あれ?美味しい!」となる不思議とわくわくが混じった体験でした。


特に印象的だったのは、

  • ぶりのマラバール風

  • アンブルティヤル

  • キンカンの酢蛸

  • スパイスの効いた黒豆


特に酢蛸を生かした金柑との和え物と、黒豆の和え物は、不思議とスパイスと調和して、食べ飽きない美味しさ。ぶりと、アンブルティヤルは正統派なカレーの味で、いつものおせちとは違うアクセントを奏でていました。



EINHERT YARD × スパイスおせち

このスパイスおせちに合わせたのが、Koppitsch の PERSPECTIVE 2023 と、ここでも登場、Einhart の YARD。灯菜さんで飲んで感動した Einhart を、今度は自宅でゆっくり味わいました。


スパイスの効いた料理と、ナチュラルワインの滋味深く、緩やかな味わいが見事にマッチ。モルディブフィッシュにはもっと出汁感のあるワインでもよかったかもしれないけど、特に、スパイスの効いた料理に オレンジワインの YARD が持つ、花のような香りに紅茶のような味わいがカレーやスパイス料理と相乗効果を発揮して、あまりお酒を飲まない主人も、「これはいい取り合わせだね」と嬉々としていました。


マロロガ バワン   

東京都中野区新井1丁目35−12



エスニック・アジアンフード × ナチュラルワイン


おすすめの組み合わせ


中華料理には

  • オレンジワイン(濃厚なソース系に)

  • 微発泡の白(点心や蒸し物に)

  • 軽めの赤(麻婆豆腐などに。)


カレー・スパイス料理には

  • オレンジワイン(複雑なスパイスに負けない)

  • 酸味のある白(爽やかに流してくれる)

  • ロゼ(万能選手)


タイ・ベトナム料理には

  • 微発泡の白(ハーブの香りと調和)

  • 軽めのオレンジワインやロゼ(ナンプラーの旨味に)




新しいペアリングの世界へ

エスニック・アジアンフードとナチュラルワインの組み合わせは、もっとみなさんに楽しんでもらいたい領域。


「ワインは洋食に合わせるもの」「骨格がしっかりしたワインじゃないとだめ」という固定観念を外して、ぜひ試してみてください。特にオレンジワインは、エスニック料理のゲームチェンジャーになるかもしれません。


CABINET.でも、こうした「意外な組み合わせ」の美味しさを発見できるナチュラルワインを、これからもご紹介していきますね。


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